
緊急トラブル対応ガイド
嘔吐した時の対応
1.落ち着いて状況を確認する
動物が嘔吐した場合、まずは落ち着いて状況を把握し、嘔吐物の状態(色、内容物、異物や血液の有無など)を確認することが大切です。嘔吐の回数や、発熱・下痢・元気の有無も記録しておくと診察時に役立ちます。
2.以下のような場合は速やかに動物病院を受診する
嘔吐が連続している、血が混じっている、激しい苦しみがある、食欲や元気が全くないなどの場合は、早急に動物病院へ。嘔吐が始まった時間やペットの体重、異物を飲み込んだ可能性があるかどうかも伝えます。
3.自己判断せず必ず受診する
嘔吐は軽い胃腸炎から中毒・腸閉塞まで原因がさまざまです。特に異物誤飲が疑われる場合や容態が急変した場合は、緊急手術が必要になることもあるため、早めの診察が重要です。
痙攣が起きた時の対応
1.安全を確保し、落ち着いて状況を確認する
周囲の家具や障害物をどけ、ペットがぶつかって怪我をしないようにします。発作中は無意識状態のため、噛まれる危険があります。口に手を入れたり、無理に抑えつけたりせず、できるだけ刺激を避けましょう。
2.発作の様子を記録する
開始から終了までの時間を計り、可能であればスマートフォンなどで動画を撮影します。発作中は声をかけながら見守り、落ち着いた環境を保ちます。
3.速やかに動物病院へ連絡する
発作が5分以上続く、1日に複数回起こる、意識が戻らないなどの場合は緊急対応が必要です。記録した発作時間や動画を獣医師に見せると診断に役立ちます。

異物を誤飲した時の対応
1.何を・どれくらい飲み込んだか確認する
飲み込んだ物の種類や大きさ、飲み込んだ時間を把握します。誤飲した物のパッケージや残りがあれば保管しておくと、診察時に役立ちます。
2.自己判断で吐かせない
鋭利な物や薬剤は、自宅で吐かせると食道や胃を傷つける恐れがあるため、逆に状態を悪化させることがあります。必ず獣医師の指示に従ってください。かかりつけが閉まっている場合は、夜間・緊急対応可能な病院を探します。
3.安全な環境を確保し、受診準備を整える
ペットを落ち着かせ、呼吸が乱れている・けいれんがある場合は特に注意します。病院へ向かう間もできるだけ刺激を与えず、到着後すぐ症状を伝えられるよう観察を続けます。