高齢ペットに多い“急変”の兆候と早期発見のポイント―シニア期だからこそ知っておきたい命を守るサイン―

高齢ペット
川崎市獣医師会

川崎市獣医師会

本記事は、公益社団法人川崎市獣医師会に所属する獣医師の専門的な監修のもと執筆しています。

目次

なぜ高齢ペットは“急変”しやすいのか

犬や猫は7〜8歳を過ぎるとシニア期に入り、体の機能が徐々に低下します。症状が隠れやすく、表に出る頃には重症化していることもあります。心臓病、腎不全、脳疾患、内分泌疾患、腫瘍など、年齢とともに起こりやすい病気が増え、急変が起こりやすくなります。

見逃されやすい“急変前の前兆”

1.食欲の変化

食べる量が少し減る、スピードが遅くなるなどは心臓・腎臓・消化器疾患の初期症状。

2.呼吸の変化

息が荒い、咳が増える、寝ていても呼吸が速いなどは緊急サイン。

3.行動や反応の変化

寝てばかり、ふらつく、呼んでも反応が弱いなどは全身疾患の可能性。

4.水を飲む量の変化

多飲・乏飲は腎臓・内分泌疾患で起こりやすい。

5.排泄の変化

下痢、便秘、尿量の変化、トイレ失敗は病気や認知症の可能性。

高齢動物に多い急変を起こす主要疾患

心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)

 小型犬に多く、進行すると突然肺水腫となり呼吸困難に。

慢性腎不全

水をよく飲む・食欲低下・体重減少・嘔吐が前兆。急激な悪化も多い。

脳疾患・認知症

突然のふらつき、片側に倒れる、反応低下、けいれんは緊急事態。

内分泌疾患

糖尿病・甲状腺疾患などは急にぐったりすることがある。

腫瘍性疾患

 脾臓腫瘍は破裂すると突然倒れるなど緊急性が高い。

すぐに受診すべき“レッドフラッグ症状”

  • 呼吸が苦しそう
  • 意識がもうろう
  • 立てない・歩けない
  • 嘔吐が続く、水も吐く
  • けいれん
  • 血便・大量下痢
  • お腹が急に張った
  • 尿が出ない
  • 失神
  • 異物誤食疑い

自宅での観察ポイント

高齢ペットは日々の記録が急変の早期発見につながります。

食事量/飲水量/排泄の状態/体重/呼吸数(1分間)/咳の頻度/行動変化

川崎市獣医師会夜間動物病院の役割

高齢動物の急変は夜間に起こりやすく、朝までの様子見は危険です。川崎市獣医師会 夜間動物病院(20:00〜24:00/最終受付23:30)は急変対応の重要な拠点です。迷ったら早めに相談してください。

川崎市獣医師会 夜間動物病院

電話番号:044-811-9950
受付時間:午後8時~深夜0時(最終受付 23時30分)
不定休
川崎市獣医師会 夜間動物病院 公式ページ:https://www.kvma.or.jp/night/

日頃からできる急変予防

  • シニア健診(年2回)
  • 体重・食欲・飲水量チェック
  • 持病の治療継続
  • 生活環境整備(段差・滑り止め)
  • 誤食対策
  • 温度管理

まとめ

高齢ペットの急変には前兆があります。わずかな変化に気づき早めに受診することで救える命が増えます。夜間に不安があれば川崎市獣医師会 夜間動物病院(20:00〜24:00/最終受付23:30)へご相談ください。

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