犬も車酔いする?原因と予防策、乗車前の準備から対策まで徹底解説!

川崎市獣医師会
本記事は、公益社団法人川崎市獣医師会に所属する獣医師の監修のもと執筆しています。
川崎市獣医師会:https://www.k-vma.com/
「愛犬とドライブに行きたいけれど、車に乗せるとぐったりしてしまう」「車内で吐いてしまわないか心配…」とお悩みではありませんか?
実は、人間と同じように犬も車酔いをします。しかし、事前の準備や車内環境の整え方次第で、車酔いは十分に防ぐことが可能です。
本記事では、犬が車酔いをする原因から、乗車前の準備、移動中の対策、慣らしトレーニングまで詳しく解説します。
目次
犬も車酔いをする?主な原因と見逃せないサイン
犬が車酔いをする理由は、身体的な影響だけでなく精神的なストレスも大きく関係しています。
犬が車酔いをする3つの原因
- 三半規管への刺激:揺れやカーブ、加減速によって耳の奥にある三半規管が刺激されるため。
- 車内の匂い:芳香剤やガソリン、シートの素材などの独特な匂いが、嗅覚の鋭い犬にとって強い刺激になります。
- 精神的ストレス:「過去に酔って嫌な思いをした」「車に乗ると大嫌いな病院に連れていかれる」といった恐怖心や不安感から酔いやすくなります。
車酔いの初期症状(見逃しやすいサイン)
嘔吐する前には、必ず以下のようなサインが現れます。早めに気づいて休憩を入れることが大切です。
- あくびを何度も繰り返す
- ハアハアと荒い息(パンティング)をする
- ソワソワして落ち着きがなくなる
- 大量のよだれが出る
- 震えたり、不安そうに鳴いたりする
出発前にできる!車酔いを防ぐ「乗車前の準備」

ドライブ当日のちょっとした工夫で、車酔いのリスクを大きく減らせます。
- ご飯は出発の2〜3時間前までに:満腹状態はもちろん、空腹すぎても胃酸が増えて吐き気につながります。直前の食事は避けましょう。
- 直前に排泄と軽いお散歩:排泄を済ませておくだけでなく、少し歩かせて緊張をほぐしておきます。
- 車内の換気と匂い対策:芳香剤や強い香水は避け、無香料の消臭スプレーなどで車内の匂いを抑えておきましょう。
移動中に気をつけたい「車内の環境づくりと運転」
移動中は、愛犬がリラックスできる空間を作ることが最優先です。
- クレートやドライブボックスで固定する:体が揺れないよう、クレートやシートベルト固定タイプのドライブベッドを使いましょう。外の景色が目まぐるしく変わるのを見せないように、クレートに薄い布をかけてあげるのも効果的です。
- 「急」のつく運転を避ける:急発進・急ブレーキ・急ハンドルは三半規管を強く刺激します。普段以上に滑らかな運転を心がけましょう。
- こまめな休憩を入れる:1〜2時間おきにSAやPAに立ち寄り、外の空気を吸わせて水分補給をさせましょう。
車への苦手意識を無くす「段階的トレー二ング」
車に慣れていない愛犬には、焦らず段階を踏んで慣らしていくのが近道です。
- ステップ1(停まった車内): エンジンをかけない状態で車内に入り、おやつをあげて「車=良い場所」と学習させます。
- ステップ2(エンジン音): エンジンをかけた状態で数分過ごし、音や振動に慣れさせます。
- ステップ3(超短距離): 近所を5分だけドライブし、公園など愛犬が喜ぶ場所に移動して褒めてあげます。
症状が重い場合は無理せず「動物病院」へ
どうしても車酔いが改善しない場合は、無理をさせず動物病院へ相談しましょう。
- 酔い止め薬の処方:動物病院では、犬用の安全な酔い止め薬(抗ヒスタミン薬や吐き気止めなど)を処方してもらえます。
- 待ち時間の工夫:動物病院へ行くこと自体がストレスで車酔いを誘発している場合もあります。待合室で待つのが苦手なワンちゃんの場合は、順番が来るまで車の中で待てるか事前に病院へ相談してみるのもおすすめです。
万全の対策で愛犬とのドライブを楽しもう!
犬の車酔いは、原因を理解して事前の準備や環境づくりを行うことでしっかり対策ができます。まずは短時間のドライブから始めて、愛犬と一緒に快適なお出かけを楽しんでくださいね。





