川崎市獣医師会
本記事は、公益社団法人川崎市獣医師会に所属する獣医師の専門的な監修のもと執筆しています。
冬は「パッドトラブル」が最も増える季節です
冬は暑さも虫も少なく安心と思われがちですが、実は犬にとって最も肉球トラブルが増える季節です。特に川崎市のように雨が少なく乾燥が強い地域ではリスクが重なります。
- 空気の乾燥 → 肉球の水分が奪われる
- 冷たいアスファルト → 衝撃と乾燥が合わさってひび割れを起こす
- 散歩時間の減少 → 肉球の血流が悪化
- 室内暖房 → 家の中でも乾燥が進む
特にシニア犬、小型犬、アレルギー体質の犬ほどトラブルが起きやすく、急に出血することもあります。
パッド損傷の原因
川崎市の冬で多いのは「乾燥」「冷え」「摩擦」の3つが主な原因です。
1.空気の乾燥(最大要因)
冬の川崎は湿度30%台になる日も多く、肉球の表面から水分が奪われ、カサカサ→ひび割れ→出血の流れで悪化します。室内も乾燥しているため、家にいるだけで肉球が乾くこともあります。
2.冷たいアスファルト
結石や結晶が尿道につまり、物理的に塞いでしまう状態。尿道栓子(結晶や細胞、粘液の塊)が詰まるケースも多く、オス猫に典型的。
3.摩擦による傷
乾燥した肉球は弾力を失い摩擦に弱くなります。いつもの散歩道でも急に出血したり、細かい裂け目ができて痛がるのは冬に多い症状です。
よく見られる症状
初期症状
- 肉球が白っぽく乾燥して見える
- ザラザラした手触り
- 散歩中に座り込むことが増える
中等症
- 肉球に細かい亀裂がある
- 歩行を嫌がる
- 床に血の跡がつく
重度
- 肉球の表皮がめくれている
- 歩行困難
- 感染による腫れや痛み
自宅でできる応急処置
- ぬるま湯で肉球を優しく洗う(汚れ除去・感染予防)
- 水分を拭き取り犬用クリームやワセリンで保湿
- 散歩を控える or 短時間に切り替える
- 出血が止まらない・強い痛みがある場合は受診
動物病院での治療
- ひび割れ:保湿・軟膏
- 炎症・感染:抗生剤・消炎剤
- 深い傷:消毒・防護バンテージ
- 強い痛み:鎮痛薬
- 歩けない場合:包帯固定+安静
川崎市獣医師会夜間動物病院の活用
冬場のパッド損傷は、散歩後の夜間に気づくことが多い症状です。
歩きたがらない/肉球から出血している/触らせないほど痛がる/傷がぱっくり開いている
このような場合、朝まで様子を見るのは危険です。川崎市獣医師会 夜間動物病院(20:00〜24:00/最終受付23:30)は急な痛みや出血にも対応しています。
川崎市獣医師会 夜間動物病院
電話番号:044-811-9950
受付時間:午後8時~深夜0時(最終受付 23時30分)
不定休
川崎市獣医師会 夜間動物病院 公式ページ:https://www.kvma.or.jp/night/
冬のパッド損傷を防ぐための対策
- 肉球の保湿を習慣化(犬用クリーム・ワセリン)
- 散歩前にタオルで肉球を少し温める
- 地面の温度チェック(手で触って確認)
- 長時間散歩より短い散歩を数回に分ける
- すべり止め靴下・ブーツの活用も有効
まとめ
冬の川崎市は乾燥が強く、暖房と冷えた地面が組み合わさることで肉球損傷が増える季節です。乾燥→ひび割れ→出血→感染という悪化の流れを防ぐためにも、日々の保湿と観察、散歩時の注意が欠かせません。






